歯垢(プラーク)をしっかりと取り除くことが必要です
歯垢(プラーク)は、食べかすではありません。生きた細菌と代謝物のかたまりで、虫歯・歯周病などの原因となります。歯の表面に付着している、白色、乳白色、黄白色で歯と同じような色をしており、ネバネバした物質で、舌で歯に触るとザラザラした感触があれば、それは歯垢(プラーク)です。プラーク1mgには1億個以上の細菌が存在しています。
歯垢(プラーク)は、水に溶けにくく粘着性があるため歯の表面に付着し、うがいでは取り除くことができません。歯磨きの目的は、この歯垢(プラーク)を取り除き、虫歯や歯周病などにならないようにすることです。
POINT1 歯磨きがしにくい場所の歯も丁寧に!
下記の箇所などには、特に歯垢(プラーク)が付着しやすいため、しっかりと歯磨きして除去しましょう。
歯垢(プラーク)の残りやすいところ
- 歯と歯の間
- 奥歯の噛み合わせ
- 歯と歯ぐきの境目
- 抜けた歯の周り
- 歯と歯が重なっているところ など
POINT2 デンタルフロスで歯垢(プラーク)の除去率を上げる
前述した通り、歯垢(プラーク)は、歯の表面に強く付着しているので、うがいをしただけでは取れません。お子様に合ったハブラシやデンタルフロスを使い、しっかりと取り除きましょう。
特に、歯と歯の間は、ハブラシの後にデンタルフロスを使うと歯ブラシのみでの歯磨きと比べ、歯垢(プラーク)の除去率が約1.5倍も上がります。
また、歯垢(プラーク)を残さないために、染め出し液を使ったり、定期的に歯科医院で歯のクリーニングをしましょう。
POINT3 食べたら歯磨き!を習慣にしましょう
飲食後は、細菌が糖分を使って酸を作り出すため、歯の表面は酸性状態となり、カルシウムやリンなどのミネラルが溶け出してしまいます。
元の中性状態に戻るには40分ほどかかりますが、その間はミネラルが溶けやすい状態が続きます。保護者の方が、お子様と一緒に「食べたら歯磨き」の習慣をつけ、細菌と歯垢(プラーク)を取り除くことを意識することも大切です。
POINT4 歯磨きのアイテム選びも注目!
歯磨きアイテムにも注目していただくことで、虫歯予防につながります。
ハブラシは1か月に1本を目安に交換
ハブラシは毛先が開くと、歯にきちんと当たりにくくなり、効果的に歯垢(プラーク)を落とせません。
フッ素配合ハミガキ剤で、再石灰化を促進
フッ素配合のハミガキ剤を使用されることで歯の再石灰化に有効です。
デンタルフロスも使って歯垢(プラーク)除去率上げる
ハブラシでのブラッシングの後に、デンタルフロスを使うと、歯垢(プラーク)の除去率が約30%アップします。