永久歯が正しい位置に生えることができるようあごの成長をコントロールできるのは、成長期のお子様だけです。この時期に矯正治療を受けておくことで、装置を使った矯正治療を最小限に抑えることができます。抜歯や手術の可能性が減りますし、早い時期にコンプレックスを解消しておくことができます。
留学や海外でのお仕事など、お子様の将来のために
世界的に見て「美しい歯並び」は失うことのないステイタスの証であり、教育水準の高さの判断基準になっています。留学や就職など、お子様が自分で人生を切り開くスタートラインに立った時、整った歯並びは可能性や選択肢を大きく広げてくれます。
お子様のお受験前に
質の高い教育を行っている私立校では特に、多くのお子様が矯正治療を受けています。そうした環境に入って戸惑わないために、早めにご相談に来られる保護者の方も増えてきています。不正咬合の場合、指しゃぶりなどの悪い習慣から引き起こされているケースもあります。また発音（主に舌ったらず）を気にされる方も多いです。こうした癖の除去やお口の周りの筋肉と舌のトレーニングを行う筋機能療法などについてご説明しています。
お子様の成長に合わせて
子どもの歯（乳歯）から大人の歯（永久歯）の生え変わりはある程度時期が決まっています。親知らず以外の永久歯が全て生えそろうのは中学生くらいです。
歯並びや咬み合わせは、全ての永久歯がしっかり並んで、それぞれの歯がしっかり噛み合ってこそ健康的に長持ちするのです。したがって、早く治療を開始してもその子どもの成長が止まって咬み合わせが安定していることを確認するまでは矯正歯科治療や管理が続くことになります。
子どもの矯正歯科治療を始めるにあたっての大原則は、治療期間や本人の負担をなるべく軽減するために「後からでも改善できることは、早くから介入しないこと」です。
早期に矯正治療を着手しないといけない症例が問題なのは、そのままの状態で放置しておくことで、成長に悪い影響を与えると判断されるものだけ治療を行います。
成長に悪い影響を与えない場合は、早期に着手しても、歯の生え変わりや成長とともに問題が再発する場合があるため、最も効果の出やすい最適な開始時期まで待ちましょう。
但し、患者様の症状や骨格などによっては、成長途中であっても、早期に治療を開始する場合もあります。
歯並びや咬み合わせが気になったら、早めにご受診ください。治療開始時期については、矯正歯科医に見極めてもらうことをお勧めいたします。