第一期治療
子どもの歯が、残っている時期(乳歯列期・混合歯列期)は、顔や顎(あご)の成長が盛んな時期に、上下の顎(あご)のバランスを整えたり、不正な位置にある歯を部分的に直す治療を行います。
第二期治療
大人の歯が、生え揃った時期(永久歯列)、歯と顎(あご)の不調和がはっきりする時期に、歯並びの不正を直す治療を行います。
乳歯歯列矯正のメリット
子どもの矯正歯科治療を第一期治療(こどもの矯正治療)から行うことで以下のメリットがあります。
- 不正咬合がこれ以上悪くならない可能性が高まる
- 大人の矯正治療(永久歯列期の治療)が必要なくなる場合がある、または必要であっても簡単な治療で済む場合がある
- 永久歯が生えるスペースをあらかじめ確保することで、将来歯を抜く必要がなくなる可能性が高まる
しかし、子どもの顎や顔の成長は、個人差が大きく予測できないことがあり、矯正歯科治療を行ったからといって、必ずしも第二期治療(成人の矯正歯科治療)をしなくても済むというわけではありません。また、歯列のでこぼこ(叢生)だけが問題となる場合は、第一期治療を必要としないお子様もいます。子どもの矯正歯科治療は、顔や顎の成長がおさまる(18~20歳)頃までと長期的な視点で考慮する必要があります。
お子様の歯並びやかみ合わせが気になる場合には、3歳~5歳の保育園、幼稚園に通園されている時期、小学校に入学される前までに一度、矯正医にご相談することをおすすめします。